ヘチマ水は日本で古くから、美顔化粧水(美人水)として知られていました。
文化三(1806)年に本草学者である小野蘭山が書いた薬用植物の研究書『本草網目啓蒙』では、ヘチマ水の採取法や効能が記されています。
江戸時代中期に大衆化粧文化が薄化粧になり、その流れの中で、女性たちの素肌美に対する意識がめばえたそうです。そこで、当時身近な植物だったヘチマから採取されるヘチマを使い、化粧水にしていたそうです。
またヘチマ水は、ヘチマの実から搾るものではなく、茎(つる)を切ったところから滴り落ちるエキスを採取したものです。
そのため、その土地の土壌が、汚染されておらずきれいなこと。
雨が多く、雨がきれいなこと。空気がきれいなこと。
この3つの条件が、品質のよいヘチマ水の条件と考えられています。
ヘチマ水の効能は?
アンチエイジング
ヘチマ水の魅力は、なんといっても豊富な栄養素が含まれているところ。なかでもたっぷりと含まれているビタミンCは、肌を整えてくれる抗酸化作用が含まれていて、アンチエイジングなどにも効果的と言われています。
抗炎症作用
ヘチマ水には抗炎症作用があり、ニキビや汗疹などの予防対策になると言われています。
肌が荒れている人にとっては高い効果が期待できるでしょう。肌が荒れている人にとっては高い効果が期待できるでしょう。 またヘチマ水は、肌のひびやあかぎれの予防にもなると言われており、敏感肌や乾燥肌など、肌が弱っている状態の時にも高い効果が期待できます。
美白
ヘチマ水には皮膚細胞を活性化させる成分が入っています。豊富なビタミンCに加え、この皮膚細胞を活性化させる成分により、肌の透明感がアップ。
実は万能?化粧水だけじゃない?
飲用として市販されているヘチマ水であれば、利尿作用や腸内環境改善、血糖値の低下など健康への効果が期待できます。利尿作用によって身体の中に溜まった不純物を排泄できるだけではなく、腸内環境も良くなるので、便秘や下痢にも効果を発揮してくれると言われています。
他にも髪の毛はアルカリ化によって傷みが進むと言われています。シャンプー剤も“弱酸性”が良いと言われている理由はここにあるのですね。ヘチマ水は「弱酸性」なので、アルカリに傾いてしまったお肌のPhを弱酸性に保ってくれるので頭皮ケアにも優しい。
驚きなのはヘチマ水は古来より、咳止めや痰切りに効果があると言われてきました。咳が続く時や喉がいがらっぽい時、少量ずつ口に含むと良いそうです。
まとめ
私自身ヘチマ水を化粧水に使っていますが、飲むということは考えていなかったです。オーガニックのものだとより安心して使えますね。ぜひ試してはいかがでしょうか?